「家づくり体験」のススメ

   

   

クロハシデザインでは、「家づくり体験」をおススメしています。

「家づくり体験」とは、「家づくり」を「体験」として楽しむことを私たちがサポートしていく取り組みです。「家づくり」をただ単に、設計者や工務店に依頼するものとは違い、住む人が主体となって家づくりや暮らし方について考え、つくり上げていく手助けをしていきます。

家は、人が住まなくなると、急速に傷み始めます。これと反対に、家に意識を向け、愛着を持って手を加えながら住むことで、家がいきいきとしてきます。そんな、いきいきとした家での暮らしは、住む人の生活を前向きにしてくれます。この、いきいきとした家を造るために一番大切なことが、「家づくり体験」だと私たちは考えています。

   

   

仕事や家事など、日々の生活を送りながら「家づくり」に全力で取り組むことは、面倒で大変なことかもしれません。しかし、家づくりを人任せにせず、自分たちの将来を想像し、たくさん考え、悩み、時にはぶつかり合いとことん話し合うといった過程を経ることが、これから先の住む人の長い人生を、より充実したものに変えることができると考えています。

私たちは、「家づくり体験」を通して住む人に寄り添い、時には心理カウンセラーのように、これまでとこれからの暮らしについて丁寧に語り合うことで住む人の”価値観”を整理し、ご自身が今までに気づいていなかった、”新しい暮らし方”をご提案することもあります。

また、時には探偵のように、土地の過去や将来を見据えたリサーチを綿密に行い、土地の良い特徴を最大限に生かし、良くない部分を出来るだけプラスに変えるような最適な空間構成を導き出していきます。

  

「家づくり体験」の中で、私たちは、工事がほぼ完成した段階の仕上げの内壁塗りを、住む人と一緒に行うことをおススメしています。

あるお施主さんは、壁を自分たちで塗るという体験を通じて、「家を自分たちで造ったという意識が芽生え、住み始めてからも家に手を加えるハードルが下がった」とおっしゃいます。このお施主さんは今では、部屋の雰囲気を変えたくなると、壁の色を自分たちで塗り替えたり、棚をDIYしたりと、暮らしを楽しんでおられます。

私たちは、「家づくり体験」を通じて住む人のいきいきとした暮らしづくりを応援したいと思っています。

※上記の考え方の「家」の部分を、「飲食店(食事を楽しむ場所)」や「保育園(育つ場所)」や「オフィス(働く場所)」に置き換えても同じような体験ができると考えています。

   

▲これまでに、多くの方の壁塗りワークショップをお手伝いしてきました。