詳細検討以降の進め方は依頼先により異なりますが、ここでは設計事務所に依頼する場合について説明します。
設計の依頼先として設計事務所を1社決めた場合は、設計監理業務委託契約を結びます。この場合、一般的に、設計は設計事務所が行い、工事は別途工務店などの施工会社が行って、設計事務所がこれを監理することになります。契約の後、手付金として報酬の一部を設計事務所に支払います。
契約を結んだら、ラフプランをもとに基本設計が始まります。設計担当者と打合せを重ね、間取りやデザインを詰めていきます。基本設計が終わったら、実施設計に入ります。外装材や床材、キッチンや浴室などの設備、照明器具など、具体的な商品を決めていきます。
実施設計が完了したら、施工会社に見積りをとります。一般的には、設計事務所を通じて施工会社を3社程度選び、相見積をとります。相見積で最も良いと思われる施工会社が決まったら、予算と照らし合わせて見積調整を行います。見積金額と予算の差が小さい場合は、同じような材料でもっと価格が安い材料はないか、施工会社の得意な工法で安くできる部分はないかなど、施工会社に相談します。
見積調整を行った物を本見積と呼び、これが契約の金額となります。その後のトラブルを防ぐために、最終見積書や設計図書は細部までチェックしておくことが大切です。