戸建住宅と集合住宅

   

戸建住宅

戸建住宅には、1階が駐車場で2階以上が住居というものや、1階が店舗で所有者とその家族が居住するもの、二世帯住宅などがあります。

戸建住宅のメリットは、建物を独立して建てられるため周囲にあまり気を使わなくてもよいということです。例えば、集合住宅では赤ちゃんや幼児がいる場合、鳴き声や足音が階下やお隣に響く可能性があります。さらに、ライフスタイルの違いで夜中に洗濯をしたりお風呂に入ったりする事で、騒音などに関する苦情が来る場合がありますが、戸建住宅では比較的気にする必要がありません。もちろん戸建住宅であっても騒音問題が全く無いわけではありませんが、集合住宅に比べればその差は歴然です。

また、戸建住宅には庭がある場合が多いので、家庭菜園やドックランなど自由に造ることができます。もしも、将来的に物が増えた場合には、庭スペースに倉庫を置くこともできるので、保管スペースとしても有効と言えます。車を所有する場合は、敷地に余裕があれば駐車場を設けられるという利点もあります。

集合住宅の多くは、リフォームは専有部分のみに限られる上に、管理規約による制約もあります。しかし戸建住宅は「ペットが飼いたい」「楽器を演奏したい」「月見露天風呂にしたい」といった希望に合わせて生活空間を大胆にリフォームできるため、自由度の高い生活をすることができます。

集合住宅

集合住宅には、マンションやアパート、長屋などがあります。

集合住宅は、監視カメラやオートロックなどの防犯設備が充実しているだけでなく、管理人が常駐している場合も多く、他の住人の行き来も多いことが放火や空き巣などの犯罪抑制に繋がっているため、安全性が高いと言えます。

エレベーター付きのマンションなどは、2~3階建の戸建住宅と比べて上下階移動の必要がないため、高齢になっても住みやすいというメリットもあります。高齢でなくても階段を上り下りする必要がないので、生活動線的にも集合住宅が便利だと言えそうです。

   

一般的には土地購入費も含めて考えると、同じ地区の同じ床面積で戸建住宅と集合住宅の価格を比較した場合、集合住宅の方が低コストになります。

戸建住宅は老朽化すれば、自分で計画を立てて修繕を依頼するなどする必要がありますが、集合住宅では共用部については管理会社などが定期的にメンテナンスを行う場合がほとんどですので、家の管理が煩わしいと感じる方には合っていると言えます。

集合住宅では、この修繕工事に多くの費用が必要となるため、修繕積立金という支出のある集合住宅がほとんどです。この負担額が安すぎると建物の維持に支障が生じることになってしまい、修繕積立金が適正に徴収されていなかったマンションでは、必要不可欠な工事が発生した際に1世帯あたり数十万円追加で支払う必要がある場合もあるようです。