収 納

   

   

収納は多い方がよい?

家づくりで、多くの方から要望にあがるのが「収納がたくさん欲しい」ということです。多くの方が「今の家が物であふれているから、収納がたくさんあれば家がスッキリする」と考えるのです。しかし、収納は多ければ多いほど良いというものではありません。

現代は、インターネットや100円均一の店など、物が安く簡単に物が手に入る時代、大量生産大量消費の時代です。収納が沢山あるとその分多くの物が収納できるので、きちんと管理ができないタイプの方は、あっという間に家が物であふれてしまいます。物が多い家は、探し物をすることが多くなり、二度買いが増え、掃除がしづらく落ち着かない空間になってしまします。

収納のために納戸を設けたいという方も多くいます。でも、全く使っていないもの、必要のない物を保管するために、大金を支払って納戸を設けるのはもったいないと思いませんか。せっかく建てたマイホーム、スッキリ片づいていつまでも気持ちのいい空間にしておきたいですね。

   

収納率

住宅の収納面積を検討する際に参考になるのが、収納率です。収納率とは、床面積に対する収納部分の面積の比率のことです。マンションでは8%程度、一戸建ての場合で15%程度が平均的な収納率と言われています。

しかし、この値はあくまで平均値であり、子育て中の家庭や一人暮らしなど、ライフスタイルによって必要な面積は変わります。あくまで参考として、ご自分の生活に合わせた面積を検討することが大切です。

   

収納をつくる前に物を見直そう!

収納を計画するときに大切なことは、物を使う場所に、適切な面積で、使いやすく計画するということです。まずは、ご自分の生活を見直し、これは本当にここになければいけないのか、これは本当に必要な物なのか、他に代用できるものはないかを考えてみましょう。

マイホームづくりの期間は、物を見直す良いチャンスです。今の自分にとって、本当に必要な物かどうか、まずは使う物・使わない物を仕分けして、自分で把握できる、必要な物だけを収納するようにしましょう。

   

※イラスト『設計者主婦が教える片づく収納アイデア』より