床暖房

   

床暖房とは

床下に温水循環設備または電気による発熱体を敷き、足元から温める暖房システムのことです。

床暖房は、ファンヒーターのように高温に熱した空気の流れ(対流熱)で暖める暖房機器とは暖め方が違い、床から直接伝わる熱(伝道熱)と床から部屋全体に広がる熱(輻射熱)の組み合わせで暖めます。そのため、ハウスダストを舞い上げることがなく、部屋の空気を汚さないというメリットがあります。

室温がそれほど高くなくても、体感温度が高く感じられ、著しく空気が乾燥することもありません。

最近では、フローリングだけでなく、タイルや畳など様々な床材が床暖房に対応できるようになっています。

効果的な床暖房

床暖房は、吹き抜けや高天井など、足元が暖まりにくい空間に最適な暖房です。また、冬場に冷え込みやすいキッチンやトイレ、洗面所に設置すれば朝支度も快適です。

床暖房は、部屋の断熱処理が重要となります。壁や天井だけでなく、床下にも熱が逃げないように必ず断熱処理をしましょう。

床暖房を敷く範囲は、部屋の6~7割以上とするのが効果的です、ただし、床暖房の上に本棚やタンスなどの収納家具を置いてしまうと、その部分だけが高温となり、家具が熱で変形してしまう可能性があります。家具を置くことが決まっている場合は、部分的に床暖房を敷かないようにしたり、脚の着いた家具を選ぶようにしましょう。