工事着工の前に必要な手続きのひとつが、建築確認申請です。申請の実務は、設計事務所や施工会社が代行してくれますので、特に建て主が行うことはありません。
建物を建てる際には様々な法律による規定がありますが、それらに適合していなければ住宅は建てることはできません。建物は人命や健康、財産を保護し、快適で住み良い住環境が保たれるものでなければならないからです。
そのために、建築基準法では、建物本体に関わる建物の構造や設備などについての規定と、建物と地域・周囲に関わる建物高さや大きさなどの規定を定め、その遵守を義務づけています。これに違反をすると、懲役・罰金などが課せられ、場合によっては行政代執行で建物を取り壊されることもあります。
具体的には、設計図書などをそろえて、役所や民間の指定確認検査機関に申請をし、審査に通ると3週間ほどで確認済証(建築確認通知書)が交付されます。もし、不適合の部分があれば、設計図を修正して、再申請をする必要があります。
確認申請に関する手続き・検査の大まかな流れ
1 設計図書の作成・見積り
2 建築確認申請の提出
3 建築主事(確認検査員)の審査
4 建築確認済証の交付
5 建築請負契約の締結
6 工事着工
7 中間検査
8 竣工
9 完了検査
10 引き渡し