騒音・振動

   

建物は、生活騒音や振動が近隣の迷惑とならないようにするとともに、外からの音に悩まされないように、騒音・振動対策が大切となります。新築やリフォームの際には、壁や天井の防音のために、音を吸音材(グラスウールやロックウール)で吸収し、遮音材(石膏ボードや遮音シート)で内外に出ないように反射させます。また、騒音や振動のもとになる設備自体に対策することも効果が期待できます。

   

フローリングの床は、カーペットの床よりも約4倍音が響くといわれています。集合住宅や、戸建て住宅で下階に寝室のある場合などは、床にクッションマットや厚手のカーペットを敷き、より効果を上げるには、防音カーペットや防音マットを使用するとよいです。

また、騒音・振動のもとになる設備への対策として、洗濯機や、オーディオなど重低音による床への振動があるものは、下にクッ ション材(遮音マットや防振マット、スポンジゴム)を敷くとよいでしょう。

   

扉・ドア

住宅で使用される扉やドアは壁に比べて薄く、また、隙間もあるため音が外部に漏れやすいものが多いです。扉やドアの騒音対策として、ドアは開閉音を軽減するためドアクローザーを取り付ける、扉は表面に遮音シートを貼り、扉枠に気密性が高まるようにパッキンを貼るなどという方法があります。また、ピアノなど楽器を使用する部屋には、より騒音効果を高めるために防音扉を採用するという方法もあります。

   

窓の遮音性能を上げるには、二重サッシや防音用サッシを採用することが効果的です。また、防音効果のあるカーテンを使用することも騒音対策につながります。 その他、ボイラーやポンプ等の屋外機器を設置する時は、音をさえぎるための囲いを設ける、換気扇や換気口には、熱交換型換気扇や防音換気口を使用するということも騒音対策につながります。