「住宅性能表示制度」とは、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づいた制度です。住宅性能表示制度は任意の制度であるため、制度を利用するかどうかは住宅購入者に委ねられています。
国に登録されている第三者機関が、共通基準である「評価方法基準」をもとに評価します。そのため、住宅購入者は、住宅の性能を統一された基準によって比較することができます。
住宅性能表示制度は2種類に分かれています。設計段階で図面を確認する「設計性能評価」と、住宅完成後に確認する「建設性能評価」です。確認される必須の4項目の内容は「構造の安定に関すること」、「劣化軽減に関すること」、「温暖環境に関すること」、「維持管理、更新の配慮に関すること」です。
住宅性能表示制度を活用することにより、住宅の性能を簡単に比較することができ、住宅ローンの控除や地震保険の割引などの優遇を受けることができます。しかし、注文住宅でこの制度の利用を想定して設計する場合、一般的には建築コストが上がるため、予算や住まいに対する考え方に応じで等級レベルを慎重に考慮しましょう。