ハウスダストとは、ホコリの中でも特に1mm以下の肉眼では見えにくいもののことをいいます。
ハウスダストには、衣類などの繊維クズ、ダニの死がいやフン、ペットの毛、花粉、タバコの煙、カビ、細菌などさまざまなものがあります。このハウスダストは空気中に舞い上がりやすく、体内に入るとアレルギー症状やぜんそく等を引き起こす原因になることがあります。
ダニ
ハウスダストの中でも、住宅の環境によって発生量が左右されやすいものがダニです。ダニが好む環境には「栄養」「水分」「温度」「空気」の条件があります。近年、高気密高断熱住宅が増えていることから、室内がダニの繁殖しやすい環境となりやすく、ダニは増加傾向にあります。家の中でも、畳やカーペットが最もダニの繁殖しやすい場所なので、特に畳の上にカーペットを敷くことは避けた方がよいでしょう。
また、乾燥した環境ではダニは繁殖しにくく、湿気を抑えることがダニ対策の第一条件です。室内の通風、換気を心がけましょう。
ダニのエサは、食品のクズや、人のフケや垢、虫の死骸やカビなどです。こうしたエサをなくすことが大切なので、こまめに掃除をし、室内を清潔に保ちましょう。また、掃除がしやすいように常に整理整頓を心がけ、ホコリの溜まりやすい場所をつくらないように家具の配置を工夫するとよいでしょう。
家の中で最もダニ対策が必要なのは寝具です。寝具は、一日で最も長い時間を過ごす上、適度な湿度や温度があるため、ダニがとっても繁殖しやすいのです。
ダニは、洗濯でも日干しでも簡単には死なないと言われています。そこでおすすめなのが、布団乾燥機と掃除機の併用です。ダニは『50℃の熱では20~30分、または60℃の熱では一瞬で死滅』すると言われていますので、布団乾燥機を使用してダニを死滅させた後、掃除機がけをすることで、効率的にダニ対策をすることが可能です。