民間の住宅ローンは、金融機関によって異なりますが、全般的には、公的融資よりも物件の制約が穏やかで、ローンの種類が豊富という特徴があります。
具体的には、フラット35では、住宅について住宅金融支援機構の定める、長く丈夫なままでいれるかどうか、しっかりした建物かどうか、という観点から要求される技術条件に適合している必要がありますが、民間ローンでは、特別に設けられた技術基準などはありません。また、フラット35が、申し込みから返済完了まで固定金利なのに対し、民間ローンは、変動型・固定期間選択型・完全固定型など、さまざまな種類があります。
変動型
年2回の金利の見直しがあります。返済額については、一般的に5年ごとに見直しを行います。金利の上昇に伴う返済額が増加する場合は上限(25%増まで)が定められていますので、見直し後の返済負担が極端に高くなることはありません。
固定期間選択型
3年、5年、10年など一定期間だけ金利を固定するタイプです。固定金利期間が終了した後は、その時点で新たな金利のタイプを選びます。
金利の変動による返済額の増減に制限がありませんので、金利が急激に上昇した場合には毎月の返済額が大幅に増加します。
完全固定型
最初に決められた金利が返済終了まで変わらないタイプです。